怨怨怨…
日付かわっとるだろうと何度言えばわかるのかと小一時間
まだ勤め先の駅にいますよ。
あたしね、今日早勤なの
きょうはやきんなの、じゃなくて、本当に早勤で八時には帰れるはずの日なの。
…それでも、普通に遅いわけですが。死ねよ本当…
日付跨いだよ。
ばか、ばか、○んこ。
遅勤の人より帰社が遅いのはどう言うことだよ。

次のプロジェクトの話が今日あったんだけど、なんかうわの空というか、他人事で聞いてたなぁ…
十二月一杯このスケジュールで行くらしい。

愚痴はここまでっ

と、いつものように絞めようとした、矢先のことだった…
…道が消えた?
いつもの帰り道は、かたく口を閉じていました。
終電というものが終わっていました。。。
…人間本当に驚いたときは冷静になるのですね。
自宅に電話…タクシー捕まえ…初めてのタクシー利用。
慣れているかのように「○○駅までおねがいします」
○○駅はまだ電車はあるのだろうか、そもそもいくらかかるのか。手持ちでいけるのか。領収書など必要なのか。…さまざまな疑問が頭を支配していた。運転手の人にすべての疑問をぶつけてしまった。会話が噛み合わなかった。
「もしかして初めてですか?」
右も左もわかんねっす
すがるような思いで運転手にすべてを託した。
タクシーの中から、見慣れた風景画見て取れた。
見慣れたはずの風景が夜のマントを羽織り違う表情を見せる。
そんな風景と増えていく値段表示を交互に見ながら、あのことが気に掛かっていた。
早勤…残業…
すべてが水泡に帰した。
アホらしく思えてきた。
三千三百円が消えた。十一日分の昼飯代が十五分ほどの移動に消えた。
四時間働いて手に入る賃金が瞬間的に消えた…
だが、夜闇の世界は美しかった。






なんて、
きれいに締められるわけあるかー!!
金返せーー!!
夜道寒いー!!
うがーーー!!