ジンロリアンを視聴して

最近、人狼系の番組増えたなー
・・・と、人狼が好きな自分としては嬉しい、
なんていうかボケー!!
テレビ局が「人狼流行ってるから番組でやればいいんじゃね?」って言う、よくわかってなくて番組にするのが本当に最低。

まぁ、いいや。
番組を視聴しての感想。
ジンロリアンは、CX放送でやっていた人狼と同じ・・・ではなく、まったく違うものだと思ってください。
言ってしまえば、皆さんが知っている人狼ではありません。
ジンロリアンには占い師はいません。
ジンロリアンには騎士はいません。
ジンロリアンには狂人はいません。
ジンロリアンには怪盗はいません。
ジンロリアンに登場するのは「村人」と「人狼」だけです。
更には、物語は全て演技調で進めていきます。
わざとらしく、演じるんです。
・・・。
うん、何が起こるかわかると思いますが、ノーヒントなんです。
判断材料がないのです。
更に、村で起こった出来事を演じるので、発言が嘘くさいとか、動揺しているとか、そういう要素も無いのです。
そういう村人を演じてしゃべっているのです。
結論から言いましょう。
クソ番組です。
たぶん、台本があったんでしょう。
もし、無かったとしても、そう思わせてしまうような番組の進行状況です。



正直、CX放送の人狼も、出演者がセオリーだの何だのを把握していないので、ヘタクソすぎて面白くないのですが、ジンロリアンと比較したら、CX放送は成功の部類だったんだなと思わせてくれます。


何でこんなに酷いのか。
理由は多々ありますが、主要なものを二つ。
1.演じる必要ない。
そりゃそうだ。会話内容に妙な部分があれば、そこをつついて指摘するのが人狼
演じているからそういうキャラクター、という事になってしまうと、これはもう台本をなぞるだけの時間。
役者さんばかりなので、彼らは楽しめたのでしょうが・・・。
2.決め手が無い。
言ってしまえば、人狼の”最初の犠牲者”として人柱君的なポジションが食われるのが、物語の導入なのですがその人柱君が占い師だったパターン。
これ、破綻してるんですよ。
実際の人狼なら、いるはずのない占い師を求めて人狼が語りとして現れる、見たいな進行が出来るんですけど、前提として村人しかいないんですから、どうしようもない。
「俺は役職も何も無い、ただの村人だから、処刑されても大丈夫。判断材料として使ってくれ」ではないんです。
俺は村人だから殺さないでくれ。
それ、全員そういうに決まってますよね。



他にもいろいろおかしくて、一夜ごとに処刑された人は、村人だったか人狼だったか発表するんですよ。
・・・なんで駆け引きの要素なくしてくん?
で、ドランク鈴木、綾部、劇団ひとり、と、言ってしまえば芸能人的に弱い立場のお笑い勢が、がんがん序盤から消えていく。
そりゃそうだ。芸能界の序列があるから、疑うべき条件が均一ならなおさらね。
加えて、女の子を斬りにくい。これは一般的な人狼でも同じなのだが、判断の条件が無いとなおさらだ。


芸能人がガチで人狼をやる姿が見てみたいわ。
こういう企画で、面白く感じたのって「棋士の人が人狼をやるとどうなるか」っていうやつが秀逸だったんだけどなぁ・・・。


まぁ、たぶんあれがあったから企画力の無いテレビ局が真似て、アレンジしてコケてるんですけどね。