水瀬陽夢と本当はこわいクトゥルフを読んで。

クトゥルフが漫画で読めるということで、ちょっと読んできました。
クトゥルフに関してはニャルコさん程度しか知らないため全然良くわかってなかったのですが、漫画で読めるなら理解もしやすいだろうと思って読んだのですが・・・。
すごい、イラッとした。
主人公の名前が「陽夢(ようむ)」、その容姿はおかっぱ頭にカチューシャの女の子。
・・・なんか、東方の魂魄妖夢を思い出します。
話を読み進めていくと、「〜みょん。」とか言い出しました。
・・・え、これアウトじゃないの?
完全に東方プロジェクトの魂魄妖夢さんです。
とりあえず、1巻を最後まで読んだのですが、クトゥルフが何なのか全然わかんないまま、いかんともしがたいもやもやした感情だけを残して終わりました。



自分が気にしすぎなのかと思って、ネットで情報をあさってみた所、どうもニコニコ動画で連載されていた「ゆっくり妖夢の本当はこわいクトゥルフ神話TRPG」と言う物を書籍化したものらしく、本編の登場キャラクター達は、上海アリス幻樂団様の東方キャラクターなので、そのままは使えず、少し名称を変えただけで漫画化したそうです。
加えて、私が見逃していただけで、他のキャラクターのすべてが既存キャラクターのパロディの名前ばかりでした。
奈流麗夢->博麗霊夢
三宝寺吾郎->井之頭五郎
L->フランチャイズ竜崎
こじ付けじゃなくて動画のほうの配役とコミックスの方の配役の一覧ですよ。



正直、最近の漫画は「デスノート」のパロディだったり
「やらないか?」ネタだったりと、安易にそういうネタを乱用する風潮があるため、作品の一部に使われてる他人のネタ、と言うものは五万と有ります。あまりそういう風潮は好きじゃないのですが、実力が足りない漫画家さんが安易に使ってしまう手法という認識で、許容せざるを得ない事象であるとは思っています。
しかし、登場人物のほとんどがパロディと言う作品は流石に出会ったことがありませんでした。
というか、そんなもん編集者や発売元が制止して当たり前です。
原作の人は問題があるように思いますが、それを書籍化許可しちゃった周囲も、そこそこ風評被害にあっている模様。
この方に恨みがあるわけでは有りませんが、やり方を間違えなきゃ、良い漫画家さんにもなれただろうに、その点が残念です。



・・・そして、クトゥルフが結局何なのかピンとこないです。
問題はこういうところでしょうね。初見の私みたいな人が、これはおかしい、って思っちゃう作品は、やっぱりおかしいんですよ。きっと。