TRPGについて気がついてしまった悲しい話

私は以前よりTRPG面白いよねーと、周囲に話して興味を誘っても、全然やれる環境の構築が出来なかった人間です。
何とか無理を言って『ワンナイト人狼』に付き合ってもらって、個人的にとても楽しい時間を過ごした事が嬉しくてたまらなかったのですが、周囲の人はそう思わなかったようで、一度限りの開催で終わってしまいました。
そんな折、A氏が「昨日クトゥルフTRPGやってきたわ」と報告してきました。
私は、人見知り&友人も極少数の為、最初は知り合いとやりたいと思っていたのですが、
A氏は交友関係も広く、その広い網の中でTRPGをやろうという流れになったのでしょう。
別に、私が誘っていたのに私とはやらない事に関してはどうも思っていません。そもそも、そういうの苦手ですし...(ぁ
むしろ、A氏のTRPGデビューを賛美し、これで私のTRPGの話が出来るという欲求が多少解消される事に心躍らせました。
A氏が報告してきた日、どんな感じだったか?楽しかったか?と色々話を聞いたのですが、結論から言えば楽しかったらしいです。
私はクトゥルフは全然知らないのですが、TRPGのルールブック6種類(+拡張本十数冊)を所持するほど「システムマニア」です。
A氏はずぶの素人で動画でちょっと見た程度の知識の人でした。
私:「どんなセッションだったの?」
A氏:「○○が〜、××でー。△△のー。で、最後にー・・・」
私:「ラスト、キャラロストの場面で初回プレイだし温情で全員生き残りエンドにしてもらったんだー、へー。」
・・・。
私:「(ぬるっ。キャラロストしてこそクトゥルフじゃないの?初回だから温情って・・・ないわー)」
私的には足の一つでも深淵に飲まれて生存エンドで考察すればいいのに、と。
私:「次回とかあるの?」
A氏:「うん。次は戦闘シナリオで遊ぶの」
私:「じゃさ、次は筋肉に執着のすごいスポーツインストラクターとかやってよw」
A氏:「え?」
私:「ほら、ロールで適当な話する場面あるでしょ?そこでの主な会話が『それより、君、いい筋肉してるね』が定型文の
A氏:「いや、次アイドルやりたいんだよねー。」
私:「戦闘シナリオであえてアイドルかよww茨の道だねぇ」
A氏:「まず、キャラクターの能力値で、魅力が高くて背が低くないとダメなんだけどね。」
私:「は?」
A氏:「私、今日のセッションで医者だったんだけど、学力高かったから医者にしたの」
私:「え?なにが?」
念のため繰り返しますが、私はクトゥルフRPGはまったく知りません。
というか、持ってるルールブックはかなり熟読したのですが、「キャラクター種族・職業を決めてから能力値をダイスロールする」という本が圧倒的に多く、腕力が無ければ就けない職業がある、という概念が理解できませんでした。
A氏:「普通それが当たり前だよ。頭の悪い医者なんて作れないよ」
私:「いやいやいや、頭の悪い医者なんていくらでもいるし、それ込みでロールするのがTRPGじゃないか」
再三言いますが、この場合クトゥルフTRPGなので私の主張が間違ってるようです。
まぁ、何度かおかしい、正しいと話を交わすのですが、相手がムキになってきたので
私:「(クトゥルフだとそんなモンなのかな・・・)」
と、しげしげと考え込みました。
それだけで、A氏は私を敵視しました。・・・そう、以前の日記に書いた、自分の主張を認めない人は敵のあの人なんです。
拗れても面倒くさいのでその日は話をそこで切り上げて散会しました。



翌日...



私:「こばわー」
A氏:「こばー」
私:「A氏に勧めて貰った動画みたよー」
A氏:「マジかよ早いなw」
で、その後はA氏が追いついてない動画の続きを適当に流しながら話をしたのですが・・・
私:「今のGM、ヒントださなすぎでちょっとシナリオの最後もったいない終わり方だったよね」
A氏:「でも、PLも全然探索しなさすぎじゃない?私だったらしつこいくらい探索とか聞き耳とかするけど」
さて、今のたった二行の会話で火種が2つ撒かれました。
びっくりだわ。
A氏:「さっきからさ、GMGMって言ってるけど、KPだからね。けーぴー。」
私:「へ?あー、どこかで聞いたことあるね、KP。珍しい呼び名だけどクトゥルフGMの事だったんだ。」
ちなみに、GMもKPも意味は同じです。ぼた餅とおはぎみたいなもんです。
A氏:「いや、GMなんて言葉使わないから。KPだから。」
私:「あ・・・はぁ・・。」
私:「(エロイ言葉覚えたての高校正かよっ)」
正直、まずいなーと思いました。A氏のこの厄介な癖を何とかしないと、せっかくTRPG楽しいと感じてる時期なのに「自分の思い通りにならない」場面で発狂→セッション崩壊・・・。
というか、自分ならこんな状態のA氏とセッションやりたくねー・・・
私:「(つか、探索しまくりプレイって、明らかにロールするチャンスを攻略だけのセッションにする危険性が・・・。)」
私:「(まぁうちがGMだったら、無駄な探索するPLには勉強代としてきっついSAN値減少のプレゼントをするだろうな。)」
私:「(と思っても、言えば拗ねるし・・・)」
と、まぁ、なんかもやもやしてたのですが・・・。
我慢できずにBlogに書いて発散する事に。



で、気がついてしまったんですよ。
何でこんな突っかかってくるかな、と。
・・・。
あー、そうか。TRPGの知識だけ段違いに多いのに未経験の私と、知識は全然少なくても実際にセッションに参加したA氏。
そりゃ悔しいか・・・
私側は「TRPGに興味をもってくれただけでも話が出来るから嬉しい」けど
A氏からは「やった事無い人の話の方が技術が深くて劣等感」が生じるのかも。
知ってる知識の中で相違点が出たら、そこに執着して話すしかないもんなぁ...
ちゃうんよ、私は話がしたいだけなんよ...