選挙が終わると世間に必ずあふれ出すこの話題<「白票」「無効票」「無投票」>

選挙が終わり、これまでうっとおしかった選挙報道がある程度払拭されてるだろうとニュースサイトを巡回してみると、今度は「選挙に行かないやつってなんなの?」という記事をドヤ顔で書いちゃうブロガーさんの記事が踊りだす。
良し、私も乗ってみるか、このビックウエーブに!!
というわけで、「白票」「無効票」「無投票」の話題です。
あの、投票に行かなかった人を「権利の無駄遣い」と罵る記事、あれはなんなんですかね。
まずね、投票に行かなかった人はそもそも権利を行使してないわけであって、無駄に使っているわけじゃないんですよ。
影響がでるのは「投票率」なのです。
次に、「無効票」を小ばかにする記事。
自分の名前を書いてみたり、イラストを描いてみたり。
議員さんの政党名だけかいてみたり。
昨今だと、SNSにアップした事を非難する記事も見かけましたね。
そして、「白票」。
白票絶対主義の人達が知らないわけじゃないとは思うのですが・・・白票と無効票は同じ扱いなのです。
さらに、無投票。これも同じ扱いといえるでしょう。これに関しては、少し後で。
集計場所によっては、わざわざ白票と無効票を分けて集計していましたが、何の意味があるのかと。
で、それら3種の票に関してですが・・・どの党も支持しない、もしくは良い党ばかりで選べなかった。
どちらにしろ、これらは選挙が終わってしまえば勝った政党は、これらの票に関しては興味を示す必要が無いので、一過性の話題として流します。
無効票や投票率をどうにかするより、自分達のマニフェストを遂行しなきゃならんのです。
平たく言って「有効票以外をどうにかするより、支持してくれた人を怒らせない活動をすれば次も勝てる」と政治家が扱う以上、3種の票に意味など無いのです。
なぜか、白票(無効票)が多い事は政治に対するプロパガンダになる、みたいな主張をする人がいるのですが・・・
上記の理由から3種の票はほぼ同じです。
ほぼ、と言うのがキモなのですが・・・
白票と記入ミスによる無効票は政治家が、今回負けた政党でも頑張れば次回は動く票なのではないか、と考える可能性が僅かにあるため、政治に興味があるつもりの一般人が「選挙に行こう、白票でも出す事が大事だ」と主張します。
違うんですよ・・・
そんな餌がなくても、政治家やってる以上がんばれよ、と。
無投票や悪意のある無効票を行った人の一部は、無関心なのではありません。政治に対し怒りを感じている人もいるのです。
「誰に投票しても同じ」「投票したい政党が無い」
そもそも、そんな考えを持たせる余地のある政治が何年続いたら気が済むのかと。
今回の選挙は投票率が53.68%(総務省
どの正当の主張もすばらしく、どこも選べなかった。
・・・。
そんな無効票が溢れる日が来るのは何世紀後になるのでしょうね。

あ、最後に一つ。
3種票を入れた人は政治に口出しすんじゃねーぞ?
と言うアホがいますが・・・
政治の方はこっちに口出ししてくるのですから、これらの票は委任票という扱いになります。
税金が上がるなら、「投票してないから今まで通りの値段で」とはなりませんし、
今後、政治がひっちゃかめっちゃか散らかって、徴兵制を施行します!
となった場合、「投票してないからそれには応じません。」と言うためには
投票しない事が自衛の手段になってしまいます。
どんな政治が行われても文句はないという意思表示ではありません。
3種の票を入れた人も政治が悪ければギャーギャー言います。
そして、今の政治は良い状態ではないと感じています。
だから私達は、選挙前でも選挙後でも、ギャーギャーいうのです。
まったく、政治家も市民もめんどくさい生き物なのです。